前田万葉枢機卿様と行く「上五島巡礼の旅」第3日
今日の御ミサは「土井の浦教会」で捧げられました。
枢機卿様のお説教:
「まず第1に、神様が先に私たちを愛して下さったから、私たちも自分と同じように隣人を愛しなさい。まず、第1に、神様が私たちをどのように大切にして下さったか、愛して下さったか。ご自分の命までも捧げ尽くして私たちを許し、私たちに永遠の命を与えて下さいました。私たちの周りの人は皆、神様が大切にしてくれる人です。良く知っている人であろうと、知らない人であろうと、敵であろうと、皆、神様が同じように創りました。子供が10人いればいろいろな子供がいます。神様は、全人類がそのように大切な人ですから、人を裁くなと言われます。あなた方の父が、憐れみ深いように、あなた方もあわれみ深いものになりなさい。人を裁くな、人を罪びとだと決めるな。そして、許しなさい。そうすれば、あなた方も許される。罪びとだと人を裁けば、自分も罪びととして裁かれる。許せば自分も許してもらえる。都合よく自分だけ許して下さいではなく、神様はそのような人をゆるしません。正義の神様ですから。
次のように詠みました。
「裁くなと ゆるしゆるされ 赤とんぼ」
「松虫や 許し、許され 裁くなと」
今日の先唱ありがとうございました。地元の方とお二人で大変でしたね。
「カリスト記念館」には、隠れ時代の貴重な資料が展示されています。
「土井の浦教会」はどこからも見えるように、こんな高台に建てられました。
枢機卿様のお父様は教師でいらしたので、五島のあちこちで教えていらっしゃいました。そのため、どこの教会にいらしても沢山の思い出話しがあります。そして、どこに行っても大勢の信徒が枢機卿様を待っていらっしゃいます。
「有福教会」です。大型バスでは入れないため、ジャンボタクシーと神父様の車で3往復して頂きました。
「有福教会」の皆様が朝早くからおもてなしをして下さいました。もったいないです。
これも、枢機卿様への愛と尊敬、信頼の印。
ガイドのOさんのおかげで、巡礼はとても豊かです。ありがとう。
「福見教会」が次の訪問地です。
希望の聖母像は、船乗りさんのために立てられました。漁に出る時、また、帰った時に聖母に取り次ぎを願い、感謝を述べて、船の中でも毎日お祈りが唱えられたそうです。
皆で、あめのみさきを大きな声で歌いました。
車窓より「大浦教会」を眺めながら、ガイドのOさんのこよなく愛する「中の浦教会」です。
大きなツバキの花(殉教者の象徴)で飾られる「中の浦教会」。稽古(宗教のお勉強)を逃げようとしたり、口の中のガムを捨てさせられたり、etc、そうしてこの教会で大きくなったガイドさんです。
「キリシタン洞窟」へはチャーター船で行きました。
島に空いているメンドと呼ばれる空間は、聖母マリア様の形をしていますね。
十字架の立つ穴に隠れてでも信仰を守られたキリシタンの皆様。そのような静けさのうちにも、確固たるキリストへの想いが250年間も続ける力だったのですね。
これから、今日最後の訪問地「浜串教会」へ行きます。
浜串教会の祭壇は聖霊の象徴「ハト」の上に祭壇が作られています。聖マリア・マグダレナに奉献されています。
奈良尾の新しいホテル「マルゲリータ」が今夜の宿泊施設です。
お部屋も広く、純和風のお食事、温泉で皆さまホッとなさって、疲れを癒すことができました。