前田万葉枢機卿様と行く「上五島巡礼」第4日
巡礼最後の日です。枢機卿様とは毎日交代でお食事をなさって、沢山のことを学んでいらっしゃいます。朝食はこんな和食です。
桐教会でもふくれもちの歓迎です。何しろすごい。どこでも大歓迎の連続です。
最後の御ミサは「桐教会」で捧げられました。
「今日の御言葉も昨日と同じですけれど、神様が私たちを愛してくれるから、私たちも自分と同じように隣人を愛しなさいということです。
先ず第1に神様が私たちをどのように愛して下さったか、大切にして下さったか、自分の命までも捧げ尽くして私たちを許し、また私たちに命を与えて下さいました。私たちが良く知っている人であろうと、知らない人であろうと、敵であろうと、周りの人も皆、神様が大切にしてくれた人だから。たとえ罪人であろうと神様がお創りになりました。
10人集まればいろいろなことがあっても大切なひと、人を裁くな。
あなた方の父があわれみ深い方であるように、あなた方もあわれみ深い者になりなさい。人を裁くな。人を罪びとだと決めるな。そして許しなさい。そうすればあなた方も許される。罪人が人を裁けば自分の罪も裁かれる。許せば自分も許される。自分だけ許してもらうとの、都合の良いことはない。
そのようなことを5.7.5にまとめました。
〝裁くなと 許し許され 赤とんぼ〝
イエス様の殉教に赤とんぼ。
〝まつ虫や 許し許され 裁くなと〝
裁くなというのが非常に大切です。自分が罪びとなのに人を裁いてしまう。私たちも人を裁かないようお恵みを頂ければと思います。」(文責:小池俊子)
ごミサの後も枢機卿様を桐の皆様が囲まれます。こちらに山内神父様のお姉さまシスターがいらっしゃいます。
真っ白な塔を頂く丘の上の教会は、晴天に映えて神々しいです。
巡礼最後の訪問は「真手の浦教会」です。聖母マリア様は教会に来る全ての人を手を広げて待っていて下さいます。皆様のお顔がニコニコですね。
教会の近くの潜伏キリシタン、隠れキリシタンと呼ばれる方々が、拝み、敬愛していらしたマリア観音像をこちらに運んできて下さいました。本来は外に出してはいけないものだそうです。
「幕末から明治初期にかけては、薬師堂での拷問や、七郎が穴(窄)への退避という迫害を受けながらも、ガスパル与作やミカエル清川沢次郎の伝道活動により、ローマ・カトリック教会に復帰する方々がいた反面、そうでない方々“隠れキリシタン”と呼ばれる信仰形態にとどまった方々などもおり、現在へとつづいています。」(神話から始まる上五島より抜粋)
有川港より長崎に出発です。
海の男・枢機卿様と海。五島は枢機卿様を育てた聖母のような場所なのではと思いました。
長崎港に到着するやいなや、枢機卿様は捕まってインタビューです。
教皇来日の公式発表が今日の四時になされて、私たちは四時三分に長崎港に到着しています。
ここで枢機卿様とはお別れです。
本当にありがとうございました。皆さま、枢機卿様の父親のような大きな愛と柔和、慈しみの心に包まれた4日間でした。
どうぞお身体を大切に、いつまでも私たちの霊的父として、日本の教会のキリストの代理者としてご活躍下さい。私たちは、枢機卿様のために毎日お祈りをお捧げ致します。
心からの感謝を込めて。